SIG P230と同じくらい個人的には"無いと絶対ダメなもの"なのがJフレームのリボルバー。
JフレームとはSWがサイズ分けのためにつけたフレームの名称で、サイズ下からJ→K→L→N→Z→Xとなります。
Kフレームは次元大介のM19などで、LフレームはM686等。Nフレームは357マグナムを8発装填できるM327シリーズや44マグナムで人気のM29など。
あまり聞きなれないZフレームは410ショットシェルを使用するガバナーで知られています。最大であるXフレームは、世界最強のマグナムM500ですね。
ZやXはもはやただの話題性でしょう。真面目にこれを選んで携帯する人なんているのか?くらいの銃です。ハンターならあり得るのかなぁ。
銃として頼りがいがあり、普段使いするとなるとKフレームやNフレームがベストなんて聞きます。
Kフレームは3インチ以内ならコンシールドキャリーとしても使えるそうですが、それ以上のサイズは隠し持つなんて現実的ではないようですね。もちろん体格にもよりますが。
海外では警察官の常備としてはKフレーム以上が当たり前ですが、日本警察のイメージが強いのはJフレーム。
チーフス・スペシャルまたはチーフ・スペシャルという愛称から「チーフ」と呼ばれることがある銃です。
2010年前後くらいからは 、チーフよりも「Jフレームリボルバー」なんて言われることが増えました。
これはパフォーマンスセンターバージョンのM60チーフ。バレルやその他細かな点が現代風になってるモデル。
パフォーマンスセンターはS&W(スミス&ウェッソン)のカスタムブランドにあたり、高級路線といったところ。トヨタの高級ブランドがレクサスですが、あれと同じやり方ですね。
職人が1挺ずつ手作業で製造してるため、実銃での精度はノーマルよりレベルアップしているなんて聞きましたが、本当のところは不明。
フロントサイトは別パーツだし、ノーマルよりはるかにエイミングしやすいので、どちらか一方に絞るならPCのほうが良さそうです。
なんにせよJフレーム大好きなので、あれもこれも買っちゃいましたが(^^)
PCと同じく、フラットサイドと呼ばれるバレルカットが特徴的。面積を広げることで放熱効率が良くなるとの理由だそうですが、Jフレームでバカスカ銃撃戦なんてしないし、オマケ要素が強いです。
日本警察の発注した「SAKURA」のベースガンはM360。フレームがスカンジウム合金でシリンダーはチタン(サクラはステンレスに変更)、バレルは外側がアルミで内側はステンレスとなっている。
フロントサイトは別パーツで構成していたり、ハンマーの小型化によるブレ対策など、変更点がたくさんあります。
小型化に気付きにくいハンマーですが、ダウンした瞬間のブレはかなり抑えられるし、見た目もスマート。
エイミングのしやすさはM36に比べて格段に良くなってました。細部に渡って結構違うので、Jフレーム好きにとっては"全く別物"の銃。
M360と言ったら、357マグナムを撃てるJフレームということで有名ですが、本当に撃って平気なのかは斉藤さんが試しましたので、最後にご紹介。
エアウェイトというのは、フレームをアルミにして、シリンダーは炭素鋼となる軽量化重視のモデル。元々はフルアルミだったそうですが、強度の問題でシリンダーは炭素鋼になりました。
ただでさえJフレームだと軽すぎてリコイルがキツいというのに、携帯性を重視して軽くしてあるもんだから、実銃は撃つととにかく手が痛い。
でも軽いし邪魔にならないから、護身用としてはめっちゃいい。そんな感じの印象です。
※銃は軽ければ軽いほど反動がキツくなり、重いほどマイルドで扱いやすくなる。さらに、小型になるほど同じくキツくなり、大型ほどコントロールしやすい。
※トイガンでは重くて大きいほど反動が大きくなり、軽くて小さいほどマイルド。GBBはメーカーのエンジンや気温にも左右されます。
毎日携帯するとしたら軽くて小さいはめちゃくちゃ良い条件なので、アメリカ住まいなら選択肢に入る銃ですね。
ハンマーレスモデルで、センチニアルシリーズとして知られています。ポケットに入れても、腰回りに隠しても、抜く時に服が引っかかったりするトラブルが無いのが特徴。
そのかわりダブルアクションオンリー。
慣れればトリガーコントロールで、シングルアクション寄りで撃てるようになります。
引っかかり防止の構造もほしいけど、シングルで撃つ選択肢も欲しい…という人には、ボディーガードシリーズがいいかも。そちらならハンマーをコックすることもできます。
ボディーガードはデザインが生理的に受け付けないから、こちらのM640(M442)のほうを選びました。
もしも銃社会だったとして、護身用を持ち歩くとしたらコレかな…と思ってます。引っかからない、確実に撃てる、軽くて小さい、掃除が楽。センチニアル最高やん!
Jフレームといったら2インチのスナブノーズ(単銃身)なイメージだけど、3インチモデルもあります。
3インチじゃJフレームの意味なくない?と思う人が多いのでしょう。2インチばかり出回ってるのが現実。
だからこそ新鮮に見えますが、決して悪くないビジュアル。結局は短いので、携帯にも困らないでしょうしね。
わずか1インチ長くなっただけで、こんなに印象が変わることに驚きです。2インチのグルーピングが5cmだとしたら、4cmになる…という精度アップだそうですよ。
写真は、中学生の時(1999年)に買ったマルシン工業のガスリボルバー です。実家に残ってましたが、HW樹脂で意外とビジュアルも悪くない。
タナカ製ガスリボルバーは、撃つのには向いてません。
飛ばない当たらないは当たり前で、ガスの放出も不安定。あくまでも鑑賞用として考えたほうが無難。
元々モデルガンメーカーなので、コック時のチャキッという音は非常にリアル。
ペガサスシステムのリボルバーはヒヤリとしたシリンダーがまた良い雰囲気ですし、撃たないけど満足感が欲しいならタナカ一択。
モデルガンはシリンダーもプラになりますが、HWならそれなりにリアリティがあり、満足できるでしょう。
ペガサスシステムならシリンダーが重いのでABSでもそこまで不満を感じませんが、モデルガンでは主要パーツは全てプラのため、ABSは軽すぎて萎えます。
ガスガン、モデルガン共に実銃用グリップが取り付けられるのはかなり嬉しいポイント。
グリップ内にガスタンクを内蔵してるメーカーはグリップ交換ほぼ不可能ですから、そこはタナカ製が圧勝ですね!
写真はタナカ M36をオリジナルカスタムでニュー南部に仕上げた1挺。多分、世界に1つなんですが飽きたので売っちゃいました。
【斉藤さんのコメント】
携帯していて邪魔にならない、持ってると気付かれにくい、護身用としては100点満点に近い存在。
だからロングセラーで今もたくさんの人が使ってるんだと思う。
撃つことに関しては良いとは言えない。命中率は悪くないけど、38SPでもキックは激しいし、357では5発も撃ちたくない。手が痛いし、バラバラになりそうな恐怖を感じる。
M360で357.の連続射撃を試したら、150〜200発くらいでフレームに亀裂らしき線。
357.を常用するならやはりKフレームが良い。Jでは、一応撃てる程度に考えたほうが良さそう。
そもそも戦闘用ではないのだから、357.まで使わずに38sp +Pなどで充分。
斉藤さんについてはコチラ
Jフレームは日本人の手にはしっくりきます。握りやすさは申し分なし。
女性が持ってても違和感を感じないサイズで、最近の華奢な男の子でも違和感感じないでしょう。
細い男の子がデカい銃を持つと違和感全開で、めちゃくちゃカッコ悪いですからね(^^;)M500なんて、銃が浮いちゃいます。笑
ゴツい人が持ってても違和感のない銃だから、そういう面でも万能。
飽きないし、めちゃくちゃ良い銃だと思います。リボルバーを持ってないなら、まずはJフレームを!
きっと私のように「無いなんてあり得ない!」というコレクションに加わると思いますよ(^^)
探偵仲間の会社ブログで取り上げられていたオススメの記事。
【銃のサプレッサー】
サプレッサーの構造を紐解いた記事。
【廃れない回転式拳銃】
なぜリボルバーは消えないのか?という記事。
【面白い武器】
マニアは知ってるあの隠し武器の話。