探偵のピストル事情

表向きは探偵だけど、実はひみつの必殺仕事人…かも!?

美しい鱗のアイツ

IDPAシューティングを担当していた時、それなりにこだわって色々な銃を試しました。

ごてごてのレースガンはもちろん、タクティカルなものまで、とにかく色々。

しかしIDPAは「実戦的」でなければ本末転倒。そうなってくると1911系はやっぱり選びやすくなってくるものです。

ホーグカスタムも優秀でしたが、コンパクトオタクなのでやがてウロコが美しいアイツに手を出しました。

S&W Performance Center M945 compact

ところが予想に反して、これがかなりの高精度。

いや、実銃が高精度なのは知ってましたが、KSCのM945シリーズもかなりのものだったので驚かされました。

ホーグカスタムも良かったけど、個人的にはその上を行きます。

KSC M945C

焼結金属(金属粉を高温硬化させる技法)がどうのこうのって聞いてたけど、使ってみなきゃ解りません。

なるほど、トリガーのキレの良さは高級カスタムガン並みだし、コントロールしやすくてバシッと当たるやん!

システム7登場前だったので、冷えてくるとポンコツ化しますが、それでも05エンジン搭載で暖かければバシバシ動きます。

特徴的なスケイルドセレーション

KSCのシルバーメッキはめちゃくちゃきれいで大好きですが、おかげで鱗状のセレーションが映えてます。

トリガーの削り出し仕上げや、エキストラクター別パーツ化など、コレクターにも嬉しいビジュアル。

ちなみに実銃用木製グリップを付けたら、マジで滑り止め効果抜群になりました!プラグリの人は交換を強くオススメします!

レーザー刻印/左側面

保管用はほとんど手放してしまったので、こちらは"射撃用"でバシバシ使ってた個体。

そのため小傷も多いのですが、それでもやっぱり美しい。

パフォーマンスセンターのカスタムなので、実銃は1,600〜2,000$オーバーの高級品。

よく当たるし、高性能のため、高いのに売れ行き好調だったそうですね。

レーザー刻印/右側面

M945シリーズの字体、おしゃれで個人的に好きなのですが、友人は「銃らしくない」とかわいい文字が嫌なんだそう。

たしかに好き嫌い別れそうな字体です。彼はいかにもな「the cool」な銃が好きなので尚更でしょう。

自分はかわいいもオシャレも全然受け入れられるので、これは好き。

スライド上面

比率の大きいエジェクションポート。オープン時はがっぽり空いているので、排莢不良は起きなさそう。

ちゃんとインジゲーターも付いているので、装填済みかどうか一目で確認できる仕様。

トイガンでは関係ないところですが、こういう再現は嬉しいですね。

フェリカルブッシングリングも再現

何がすごいって、いわゆるブッシングリングまできちんと再現してるあたり、マジで感動しました。

焼結金属といい、手のかかる鱗といい、KSCがかなり本気で挑んだ商品なんだなと思います。

実際コストがかかりすぎるとかで、早々に生産しなくなりました。

ブッシングリングは飾りじゃない!

たとえバレルがこんな角度になったとしても、ちゃんと保持してくれる上にスムーズに前後するのがすごい。

この噛み合わせは高度な技術。そのため某海外メーカー945では再現されていません。

思い返すと、この頃がKSC全盛期だったんですね。

コンパクトモデルは3ドットサイト

ファイアリングピンまで再現してある徹底ぶり。

構えた時のビジュアルさえも満足感が高い銃です。

全てのモデルがABSなので、リコイルは軽快。軽いのも少しデメリットかな?

それでも元気なブローバックで全然楽しめますよ。システム7以前だから全くダメなんて声もあるけど、明らかに言い過ぎか、先入観。945はどれも悪くなかったです。

まさかのステンレスケース

マガジンの質感までやべぇ!と感動した記憶。

それもそのはず。なんせ外側はステンレスケースで覆っているので、リアルな外観なのは言うまでもありません。

刻印まできっちり再現されているから、満足度高い!

実弾は6+1発/BBは11+1発

ちょっと物足りない装弾数ですが、それでも伝説的な銃として実銃も人気を博しています。

箱出し快調作動、カスタムガンレベルの命中精度。SW特有の前後幅をもたせたエルゴノミクスもあってか、コントロールしやすいそうですから、当然かもしれません。

開発者のポール・リーベンバーグがSWを去って、2011年に生産を終了しました。

1998-2011

たった13〜14年しか販売されなかった高級かつ高性能ピストル。

スライドは同社M4506から流用したために、セフティがあったホールを塞いでいるのも、特徴的なビジュアルを引き立ててます。

1911と似て非なる存在で、全く互換性がないところも実に面白い。グリップセフティにトリガーに…おや?1911系じゃないんかーい!と誰もが思いますよね。

つまり1911ガバメント系のクローンではないということです。あくまでも構造がよく似ているだけで、全く別のシリーズとなりました。

M945 series

限定品も含めて多分全種類を購入したことがあったと記憶してます。

それくらいビジュアルもよく、精度も高く、後悔しない買い物だった銃。

実際、IDPAシューターでKSC M945を愛用している人、結構いましたよ。

M945 compact "JOKER"

KSCでは限定品でしたが、実銃ではジョーカーのような軽量化スライドタイプのコンパクトモデルも普通に存在します。

スライドのバリエーションは大まかに2種類だそうで、M945コンパクトでいうところのノーマルバージョンとジョーカータイプ。

ちまっとしたフロントセレーション

フルサイズのフロントセレーションは存在感抜群ですが、コンパクトモデルでは肉抜きしてないスライド下部に掘ってるから、ちまっとしてます。

装填というより、薬室内チェックとかで少し引く時に使うフロントセレーションだから、こんなもんで充分でしょう。

美人すぎるカッコ可愛いM945C

今はほどほどに整頓してますが、M945コンパクトのシルバーモデルだけは最後まで残しておくつもりです。

ちなみにグリップセフティはシェリフスの"安全装置キャンセルタイプ"に変更済み。チャンバーパッキンやインナーバレル、ハンマースプリングに至るまでシューティング仕様にしてあります。

小柄だし見た目は変わらないけど、色々IDPA仕様にしてあるべっぴんさんの紹介でした。

 

 

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detective-guns.hatenablog.com

 

 

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トイガンは護身用に使えるのか】

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街中で銃を見た日本人の反応を検証。

 

【銃刀法の銃とは】

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銃刀法の中の"銃"について取り上げた記事。

 

【銃のサプレッサー】

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サプレッサーの構造を紐解いた記事。

 

【廃れない回転式拳銃】

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なぜリボルバーは消えないのか?という記事。

 

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マニアは知ってるあの隠し武器の話。