コンパクトピストルが大好物なくせに、東のPPKでもある「マカロフ」に手を出したのはわりと最近。
KSCは優秀なメンバーがいなくなってしまってからは、かなり路頭に迷ってる様子。
いつのまにかKSCの1stロットは手を出すな!みたいなことまで常識になってしまってます。
しかも良い噂を聞かないモデルだったから、尚更購入する気が起きません。
しかし、最近はトイガンのリセールも大きいので、思い切ってマカロフを何種類か購入してみました。
気に入ったらそのまま持ってれば良いし、それほどでもなければ手放せば良い。
リセールを考えたら、少額出費で試せると言っても過言じゃありませんしね。
第一印象は「思っていたよりも小さい」ということ。
写真からイメージしてたサイズ感と全然違い、本当にコンパクトピストルという類になります。
グリップが圧倒的に握りやすいのと、ちゃんと全て可動したので、自分はPMGがお気に入りとなりました。
ノーマルのPMは噂にあった"マガジン抜けない病"で、固着か!?と疑うくらい全然抜けない…。
グリップもまぁ見た目通りの握りで、あまり好きになれません。
ただHWの質感も相まって、非常に渋カッコいい!
今の日本での不法所持拳銃はマカロフがダントツの1位なので、そこらへんに本物持ってる人いると思うと少し妙な感じしますね。
P230と並べるとほぼ同サイズ。まさかこんなにコンパクトなピストルだとは思ってませんでした。
おかげで結構好きになりつつあります。笑
FAB DEFENCEの実物グリップが装着されているPMG。
友人が後付けしようと奮闘してましたが、フレームの一部をカットしたり、削ったり、結構な手間がかかるそうです。
グリップの価格や、加工の手間などを考えると、限定販売のこれを購入したほうが圧倒的に良い!と笑ってました。
このグリップの特徴はテイルの延長や人間工学に基づいた設計で握りやすいことだけではありません。
グリップのレバーは"もう1つのマガジンキャッチ"ともなっています。
もちろん通常の下部マグキャッチも使用可能。
KSCらしいマットなHWも好きなので、ブルーイング用に別でもう1挺購入。
仕事に支障出るくらい疲れる作業だったので考えものですが、結果的には満足な仕上がり。
マカロフの右側面ってすっきりしていて素敵ですね!
文字1つない本体がマジで萌える。笑
P230同様、マカロフもエキストラクターは別パーツで構成されていました。
これ、個人的にはめちゃくちゃ重要なポイントです。
同じKSCでも、なぜかP226Rなどエキストラクターがただのデザインみたいに、型としてスライドと一体化してしまってるのを見ると、かなり萎えます。
サイティングはさすがクラシックピストル。
薄暗かったりすると「見えねぇよ!」と叫びたくなるくらい、視認性が悪いです。
こんなに小さくしなくても…というくらいサイトは小ぶり。
引っかかりにくくて良いのかもしれないけど、少し離れたところを狙う時は不安になります。
マジで素晴らしい!と感動したのが、構えた時の光景。
やたらファイアリングピンとかの造形がリアルで、テンション上がりました。
セフティのブロックがピンを叩けないように邪魔する構造も再現されていて、よくできています。
リリースレバーはスライドが邪魔して指をかましにくく、ちょっと使いにくい。
P230やPPKのように、スライドを引いてリリースする方法がいいかも。
ホールドオープンした姿とかも、なんかフルサイズに見える存在感があるんですが、ちゃんとコンパクトサイズなんですよ(^^;)
セフティレバーはみなさん共通で「逆だから慣れない」と聞きますが、まさにその通り!
逆と言っても、1911系やHKとは同じ向き(上方向でon)なので、"スライドにあるセフティ"という意味では逆なだけ。
自分はSIG慣れしてしまったためか、ダブルアクションの銃では安全装置を使わないので、あまり関係ありませんでした。
レバーによるデコッキングは非常にスムーズ。ベレッタみたいに部分的に重かったり、引っかかりを感じたりがありません。
マニアックなので色々はしょりますが…
実銃マカロフPMは、9パラに対抗するために強化弾仕様を開発。後期となるそのPMMの弾薬は、前期のPMにも使えるけど壊れる…なんて言われています。
ところが現実は、前期であるPMにも強化型PMM弾を使用できるそうです。
これは斉藤さんを初め、他の海外在住の方々にも調べてもらいましたので間違いなさそう。
前期PMでも発砲できるよう何をしたのか。
答えはフルーテッドチャンバーに加工してディレードブローバックにしたようです。とはいえ、マカロフは特徴的な仕組み。
チャンバー内部に溝を掘り、あえて溝にも発射ガスを流入させて、外側からもガス圧力をかけることで薬莢がチャンバーに張り付かないようにするのが通常の方法。
しかしマカロフは真逆の発想で、薬莢を意図的に張り付かせてスライド後退を遅らせる…というもの。
それによりストレートブローバックでも安全かつマイルドリコイルで撃てるのだとか。
薬莢がちぎれないことなど色々と不思議なのですが、マカロフにおいては実際に使えてるのだそう。
ただし薬莢は再リロードできず使い捨てになるのが欠点みたいです。そりゃそうだ。
結果的に9パラに匹敵するエネルギーを実現。
そして350m/sの9パラを超える410m/sの高速弾を撃ち出せることとなり、9×18でありながら未だに現役。
新しい要求に対して、新たな開発をしよう!がアメリカだとしたら、ロシアは「今あるもので対応しよう!」のお国柄だとよく感じていましたが、マカロフもまさにそれ。
しかもいつもやり遂げてしまうし、結果的にコスパは圧倒的に良いわけだから、頭いいですよね。
アメリカは発想、中国は真似、ロシアは改造が得意というイメージがありますが、何かを改良してグレードアップする能力はロシアが世界一なのでは?とよく感じます。
あまり興味を持たなかったわりに、いざ手にしてみると気に入った!なんてアイテム、時々出会いますが、マカロフもその1つ。
分解してみた時も、ハンマースプリングをうまく利用して2つの役割りを担わせていたり、パーツ点数の少なさも非常に感心させられました。
AKを分解した時に、うまいことシンプルな構造になってて驚きましたが、あれに似た感覚。
ロシア製の武器に興味津々になり始めました。
でもそういえば"当たらない銃"で有名なトカレフは、分解しても「へぇ〜」程度だったなぁ。笑
探偵仲間の会社ブログで取り上げられていたオススメの記事。
【トイガンは護身用に使えるのか】
街中で銃を見た日本人の反応を検証。
【銃刀法の銃とは】
銃刀法の中の"銃"について取り上げた記事。
【銃のサプレッサー】
サプレッサーの構造を紐解いた記事。
【廃れない回転式拳銃】
なぜリボルバーは消えないのか?という記事。
【面白い武器】
マニアは知ってるあの隠し武器の話。