最初は全く興味がなかったHK45でしたが、実際に触れてみて素晴らしい銃であることに気付きました。
トイガンとしての気付きでしたが、グリッピングや角度についてはイコールして実銃でも同じことが言えます。
たまたまKSCのスライドHWバージョンを撃つ機会がありました。
07エンジン以前のイメージがこびりついている自分にとっては、結構な衝撃を受けたヘビーリコイル。
マルイさんのを撃たせてもらったこともあったけど、ネットで「すごい!」と騒がれるほどには感じません。だけどKSCは評判通りやないかぃ!
仕上げの丁寧さや細部のリアリティへの追求。たまたま流れてきたHK45が手放せなくなっちゃったのです。
興味が無かったのは、コンパクト好きだから大型拳銃には興味が湧かなかったというのもあります。しかし、それ以上に過去のHKシリーズが深く関係ありました。
VP70やUSPといったものが"握りにくい"というマイナスな印象。トイガンでもUSPは全て購入したことがあったので、ネット情報による「あのメーカーのは違う」とか「こっちは握り良い」とか、実体験済み。
はっきり言って、どれも握りにくいとしか感じません。どれも"見た目よりは良い"という意味では間違ってませんが、指や手のひらに異物が当たる感覚がある以上は、私の中ではNG。
なんならグロックだって「握りやすい」という人いるけど、そんなこと一度も感じたことがありません。
SAIカスタムだけは許せたので、トータル8〜9万くらいかかったGLOCK 19 SAIだけ所有しています。それでも異物感は抜けきりませんし、握り良いとは言えませんね(^_^;)
まして45口径のダブルカアラムなんて…という苦手意識が抜けませんでした。USP-45とか、まるで角材でしたからね(^^;)
自分は日本人の中でも手は大きいほうなので、普通に握ることはできます。トリガーリーチだって、どの銃でも届かないことなんてありません。それでもグリップの角の部分が当たるのが嫌い。
多分、握力の問題もあるのかも。やんわり握るとあまり気になりませんし。
ネオクラシックの拳銃が大好きなのは、グリップの"丸み"がかなり大きなファクターでもあります。
ベレッタのM84Fなんて全く違和感なく手に吸い付くし、ブローニングハイパワーなんかもグリップは100点満点!
そんな苦手意識をぶっ壊すほどのHK45のグリップ。スパイダーマンを彷彿させるグリップは丸みを帯びていて、どこにも角が当たる感覚がありません。これよ、これ!と感動しました。
HKポリマーフレームではVP9(SFP9)も所有したことありましたが、あれに勝るとも劣らない握りやすさ。本当に45口径のダブルカアラムなのか?と疑うほどスリム。
装弾数をあえて10発に留めて、グリップの握りやすさを優先したという開発経緯も有名ですが、それ本当に大正解だと思います!
昔から「太くなるなら装弾数削れよ」ってずっと感じていたことだけに、開発に携わった特殊部隊出身者2名には拍手ですね。自分もグリッピングのほうが優先したい派です。
ポリマーフレームで握りやすさだけをみるなら、シグマ40Fも優秀でしたし、M&P 9シリーズも悪くない。同じ45口径仕様のFNX-45もまぁまぁ許容範囲でした。
ただ…撃っていて「頼りない」の一言。あくまでトイガンとしての話ではありますが、リコイルが物足りないと同時に"頼りなさ"も感じてしまう自分の感性がいけないんですけど(^^;)
実弾射撃でもグロックやM&P 9は経験ありますが、トイガンじゃないのでリコイルはガッツリ。それでもトリガーの感触等、あのギシギシ感が頼りなく感じてました。
トリガーに及ぶまでポリマーを多様しすぎてる銃は、知る限りギシギシして壊れそうなイメージ。耐久テストもクリアしてるし壊れないんだろうけど、それでも不安を感じさせる以上、選択肢としてはパスです。
スライドを引いて撃つだけ、と簡単なほど、多くの人が扱えます。詳しく勉強する必要もなく、こういう銃やこんなシステムや…なんて色々覚える必要がありません。
だから最近ではハンマーレスのストライカー方式がオーソドックスになってきました。職業柄使わなければならない、という人には簡単に覚えてもらえますからね。
しかしストライカー方式は水に濡れると作動が不安定になる欠点があるので、特殊部隊など「確実に動くこと」を重要視するセクションでは、従来通りのハンマー式を選択することが圧倒的。
開発チームに特殊部隊員が加わっているため、このHK45も全く同じ理由からハンマー式を採用したことが容易に理解できます。
マズル先端は斜めにカットされ、よりスリムに感じるようになりました。
実際には全長も全幅もUSPとそう変わらないそうですが、見た目でもシャープさが増しているのは、こういう変更点からなのでしょう。
45口径ならではの、でっかい銃口。45オートはこれがたまらないですね!9mmとは迫力が違う!
HKならではのポリゴナルでしたっけ?銃口からチラリと見えるライフリングもたまらなくセクシー。
角ばっていたUSPと違って上部も丸みを帯びたデザイン。手にとっても大きく見えるんですが、他の銃と比べてみるとそうでもないんですよね。
それこそ1911のサイズ感とほぼ変わりません。大きいのはあくまで全高だけかな。
ちなみに自分のHK45のチェンバーバレルは塗装加工済み。実銃を参考に、チェンバーは擦れ具合をダメージ加工で表現し、バレルはテカテカ具合を再現してます。サイトも蓄光でナイトサイト化。
通常のKSC製HK45の純正とは違う部分なので、お間違えないようお願いします。
塗装はもっと上手にやりたいんですが、ほとんど未経験な上に、先生となる存在がいないからこれが限界です。
弾が銃口から飛び出す前にスライドが後退し始めるのがオートマチックの仕組み。その際にスライドとバレルの密着は解かれ、若干の隙間ができてしまいます。
そうするとわずかな振動などで焦点がズレるよね?ということで、弾が飛び出すまでは密着を維持させよう!
というためのゴムリングです。言うほど焦点ズレませんが、わずかでも精度を上げるための工夫。
"HK特有バレルリングの有り無し実験"を読んだことがありますが、実弾の射程距離内では微妙に集弾率が変わったとのこと。でも、本当に微妙すぎて、ランサムレスト(テスト用固定機)じゃなく、人の手で撃つなら変わらないレベルでした。笑
コンペセイターみたいなパーツですが、スタンドオフデバイスと呼ばれるものです。反動軽減装置のコンペセイターと、干渉による作動不良を回避するためのスタビライザー(マズルガード)を組み合わせたもの。
ジョン・ウィックや、リコリス・リコイルの千束が愛用していますね。相手に銃口を押し付けても発砲できるから、CARシステムやCQBなどの戦闘術に向いているパーツ。
デカっ!邪魔!と早々に取り外しました。そもそもコンパクト好きなのに、こんなの趣向から逸れすぎでした。全然好みじゃないから5分も経たずに保管庫行き。笑
HK45は次期ソーコムピストルの座を狙った開発だったのに、米軍アルアルの「やっぱりや〜めた」という自己中な募集打ち切りによって一般市場に並ぶことになった銃。
しかし、シールズがHK45をベースに改良を依頼し、HK45コンパクトが完成。それがMk24 mod.0として採用されています。
HK45にすっかり悩殺されちゃったので、大好きなコンパクト版を…とVFC(umarex)製で購入しました。
コンパクトと言うほど小さくないのですが、リコイルは俊敏かつ重めだし、撃っていて楽しい銃です。
トリガーの位置がリアルではないので、リアルポジションに変更するためパーツを用意して、放置中。笑
戦闘拳銃らしく大きめで扱いやすい。
リコイルも45にしてはコントロールしやすく、トリガーフィーリングも良い。
州によってはマガジン10発以内の規制があるから、そういう意味でも良い選択。
当然コンシールドには向かないから、携帯するならP30かP2000をオススメする。8発になるけど精度の高さを考えるとコンパクトモデルも悪くない。
…とのことです。
元々が戦闘拳銃として開発されたので、法執行機関などでもアサルト寄りのポジションに向いているようですね。
実戦的なことを考えると1911系は弾数が…と思ってましたが、それに代わる銃としては、ちょうど良いところかもしれません。
9mmの進化に伴い、45口径は廃れてきているなんて話があるけど、現場では相変わらず45口径も使われています。
あらゆる武器を扱うシールズが、今も45を使っているということは「頼れる場面もある」ということが伺えますし、状況によってなのでしょう。
評論的意見では廃れていると言われる45口径ですが、サプレッサーとの相性も良く、まだまだ現代でも活躍できる場面は少なくありません。
というか時代によって変わるものですから、廃れているというよりは、現代では出番が減りつつあるというだけ。
数十年後には再び45口径がメインになっているかもしれませんしね。
探偵仲間の会社ブログで取り上げられていたオススメの記事。
【トイガンは護身用に使えるのか】
街中で銃を見た日本人の反応を検証。自分も参加してました。
【銃刀法の銃とは】
銃刀法の中の"銃"について取り上げた記事。
【銃のサプレッサー】
サプレッサーの構造を紐解いた記事。
【廃れない回転式拳銃】
なぜリボルバーは消えないのか?という記事。
【面白い武器】
マニアは知ってるあの隠し武器の話。