探偵のピストル事情

表向きは探偵だけど、実はひみつの必殺仕事人…かも!?

HK45CTのトリガー交換作業

UMAREX/VFC製HK45コンパクトタクティカルのトリガー問題はご存知ですか?KSCのUSPコンパクトでもよくありましたが、HKトリガーは亜鉛ダイキャストでは折れやすいため、HK45Cは厚みを持たせて対策しています。

しかしこれが、リアルさを欠いている上、人差し指に当たって異物感を生んでしまう残念ポイント。

これくらいの誤差は個人的に気にしないのですが、人差し指に当たる異物感はどうしても許せませんでした。そのせいでケースから出さないくらい嫌だったんです。

トリガーの位置が欠点

というわけで交換作業をしたのですが、これがそれなりに面倒なので、備忘録としても記事にしておこうと思って、作業中に写真撮りまくりました。

HKはあまりバラすことないので、個人的には結構苦戦しましたが、コツさえ掴めばわりと簡単。いつも、どの銃でも同じですね。

リアルトリガー

リアルサイズにするためには、こちらのパーツを購入します。

CRUSADER(クルセイダー?)製のスチールトリガー。

ネットにて2,000円〜3,000円で購入できます。

まず、バックストラップとハンマースプリング類をはずします。

ピン抜きとハンマーのみ使用。

このスプリングは、写真の向きで収まってます。

矢印部分がフレーム内部で引っかかって出てこないので、その部分に極細マイナスドライバーを突っ込みながら引っ張り出しました。

右側面のセフティはイモネジを外すだけ。

レバーを斜め下に下げた状態(デコック状態)のほうがネジを回しやすいです。

ディテントプレートにかましてあるピンをわずかに押し込むだけで、プレートは抜けるようになります。

押し込むといってもピン抜き(ポンチ)で叩かないと無理ですが。

この並びを覚えておかないと後々後悔します。

向きとかも含めると絶対忘れる自信があったので、写真で記録。

⑦には死神の鎌みたいな形のパーツが奥に入ってます。

1、6、7の3ヶ所は下から押し上げられているので、そのスプリングの位置も把握しておくと楽でした。

死神の鎌みたいなパーツをドライバーなどで押し下げつつ、左側面のセフティを何周か回転させながら引き抜きます。

ここで飛び出すスプリングとかありそうだけど、特にありませんでした。

フレーム前方のピンとプラスネジを引っこ抜きます。

Aのトリガーピンは二重構造で、途中まで抜いてる黒いピンは簡単に抜けるし差し込めるけど、問題は真鍮色のほう。

普通に抜けるけど、スプリングの位置をキメながら取り付けるのが大変でした。

※とりあえず真鍮色のは後で抜くので平気。

前方、後方、前方…とシーソーみたいに徐々に引き上げればアッシーが丸ごと抜けます。

元気よく跳ねるスプリングは特にないですが、フレーム後端に2ヶ所スプリングがあるため、噛んでダメにしないよう慎重に。

そうしてトリガー交換、元に戻していくのですが、気をつけるべきはスプリングくらい。

なんか落ちてる!?

と思ったけど、特に苦労もなくはめ込めます。

このパーツの位置は…

ここでした。

でっかいフック状の空洞はセフティの芯にかます形です。

1時間せずに全て終えるな…と思って進めてたのに、ここで停滞。

セフティが何かに引っかかって押し込めません。その際カタカタ動くのは矢印のパーツ。

こいつか?こいつがくせものなのか?

問題のパーツを引っこ抜いてからセフティを押し込み、その後で上からパーツを戻してあげて、固定ピンをコンコン。これで万事解決しました。

だからセフティ差し込む時は、ここを空洞にせよ!的な写真。

もしかしたら自分のやり方が良くなかっただけで、もっと賢い方法があるかもしれません。

ここまで戻ってくれば、あとは簡単。

死神の鎌を押し込みながらディテントプレートをセットして、ハンマースプリングを元通りにして、バックストラップを戻すだけ。

スライドストップ部分のスプリングは、あの向きで押し込むだけでした。

無事にリアル位置のトリガーを取り付け完了。

人差し指に異物感も感じなくなったし、ビジュアル面も改善。満足です。

一応、もう一度ノーマルトリガーver.を確認してみましょう。

だいぶ違いますね。

セフティ差し込むのに苦労したせいで、結局映画1本観終わりそうになり、奥さんから「まだ直らないの?」と言われてしまいました(^^;)

また分解しなきゃいけなくなった時の自分のための記事でもありますが、トリガー交換を検討している方の役に立ててもらえれば嬉しいです。

HK45CT