元々あまり好きではないグロック 。
実弾射撃の際、ブラジル人講師が使っていたBTCカスタムのグロックを撃ち、初めて「道具として優秀」と気付きます。
なんだか愛着は持てないけど、銃を使う仕事だとしたら選択肢としては有力候補。そんな感じです。
ブサイクなグロックもSAIカスタムだけは所有欲が湧きました。
というわけで、東京マルイのグロック19にたくさん貢いで、納得のいくmy GLOCKを仕上げます。
gen2、gen3は実弾射撃にて経験がありますが、トリガーがギシギシしていて信頼できませんでした。
トリガーを引くと、ギギギッ…バチン!みたいな感触が「これ、大丈夫か?」と不安にさせるイメージ。
BTCカスタムはそれを感じず、カチッとしたトリガーフィーリングだったので、好印象。
BTCの持ち主が「SAIはもっと良い!」と言っていて初めて存在を知りました。
SAIカスタムの実銃はまだ触れたことがありませんが、トイガンの再現でさらに興味津々に感じてます。
当時はまだSAIが国内ではいまいち知名度がなかったのですが、しばらくしてパーツが出回り始め、マルイGBBベースで再現。
デザインも去ることながら、"よく考えられている"と感じたカスタムガン。
スライドの角という角は面取りして、四角形のノーマルが多面角になっています。
これがメリットあるのか不明ですが、パッと見でもシャープな印象を与えてくれるし、結構好き。
フロントセレーション、そして軽量化と放熱効率UPのための肉抜き。
両側面、上面の3ヶ所がぽっかりと肉抜きされ、ゴミ混入放題でしょうから、あくまで街中での使用しかできません。
こういうカスタムはかなり使用環境を選びます。軍や特殊部隊はガスポートでさえ使いませんからね。
グロック34のスライド上面の肉抜きより、小ぶりで控えめ。
ちなみに実弾射撃で、コントロール性や命中精度など、G34は素晴らしいと感動しました。
フルサイズや大型は好きじゃないのに、これは良いね!と結構マジで惚れそうになったくらいでしたよ(^^)
射手の手がコアポイント(発射される高さ)に少しでも近くなるよう、フレーム側もハイグリップ加工が多数。
トリガー上の指置きスペースや、両手保持の際に左手があたるトリガーガード下部に至るまで、ステッピング加工がされています。
人の手が触れる位置は全て…と言わんばかりに、しっかりステッピングが入っており、滑り止め効果は高め。
通常のステッピングは汗をかけば滑る程度ですが、カスタムフレームでは滑りません。
程よい食い込み具合で思い切り握っても痛くもなく、気持ちいいくらいです。
SAIトリガーは引きしろを調整できるため、自分好みにできる優れもの。
1911シリーズでは標準装備されていることが多いけど、他の銃ではなかなか見ませんね。
これはIDPAでも使えそうなくらい良い!
マガジンの挿入口を拡大する役割をもつマグウェルもSAI仕様。
必要ないかな?と最初はスルーしてましたが、これがスピードリロードでは差を生むので、取り付けました。
丁寧に前後それぞれ刻印が入っている本格仕様。
金属製で、ほどよく重量があるので、全体のバランスも良くなりました。
実弾射撃の場合、重量を増加するほどリコイル軽減は顕著であることから、あえて加重するカスタムも珍しくありません。
個人的には全てのガスガンに、こういった"注入バルブを見せない"工夫を凝らしてほしい。
こちらはマルイなのでカスタム品ですが、KSCが初めて導入したやり方でしたよね。
これは実銃でも存在するカスタムですが、形状まで再現しているのかは不明。
上部ドットが集光ファイバーで明るい場所では煌々と光り、暗闇に移動すると下部の蓄光サイトが活躍。
久々のIDPAで使った時、このサイトは優れていると実感しました。
ホールドオープンすると、マルイ特有の"チャンバー部ポップダイヤル"が露出。
これは実銃にはありえないので少し萎えてしまうポイントでしたが、友人はメカメカしくて逆にいいと言ってました。
なるほど、そういう見かたもアリだなぁ。
軽量化と放熱効率を極限まで上げたボックスフルートバレル。
先端がスライドと干渉して保持は問題ないと聞きますが、薄くしちゃって実弾の場合に強度は大丈夫なのだろうか?
放熱効率をやたら追求しているSAIですが、結構重要なところかもしれません。
狙撃等で特に言われることですが、連続射撃において精度を下げる要因の1つが高熱。
スラッジやらエロージョンやら色々と重なり続けるので、悪条件を1つでも、少しでも軽減しようという試みですね。
【スラッジ】
火薬の燃焼ゴミ。分解したバレルをフッと息を吹き通すだけで、キラキラとスラッジが吹き飛ぶのには、最初驚きました。
【エロージョン】
高熱による溶解などの急速摩耗。マシンガン系でよく起きるけど、連続射撃で酷使すればどの銃でも発生する。
めっちゃ似合うサプレッサー。
斉藤さんを始めとする猛者達のトレーニング指導では、座学もたくさんありました。
サプレッサーの使用は結構難易度が上がる場面もあると、実弾射撃で思い知ります。
着弾点は大幅にズレるわ、動く対象への誤差修正は大きくなるわ、慣れるまで結構大変。メンテナンス
本体…17,380円
スライド&バレル(GunsModify)…23,500円
インナーバレルG17用…1,080円
SAIフレーム(GUARDER)…15,700円
シリアルナンバープレート(GUARDER)…980円
トリガー(GunsModify)…6,050円
マグウェル(GunsModify)…5,100円
ハイブリッドサイト(DCI)…4,070円
チャンバーパッキン50(Maple Leaf)…1,030円
リコイルスプリング(GunsModify)…1,050円
マガジンバルブ(laylax)…2,100円
マガジンルートパッキン(laylax)…700円
マガジンバンパー(laylax)…1,580円
一度ちゃんと知りたかったし、記録しておきたかったので良い機会でした。
合計75,000円オーバーなんてバカみたいだな…と思ったのが正直なところですが、満足度はかなり高いです。
若干、算出しなきゃ良かったとも思いましたけど。笑
もし同じようなカスタマイズを検討してる方は、経費の参考にしてください。
美しさのないグロックも、SAIカスタムではイケメンになりましたね。
探偵仲間の会社ブログで取り上げられていたオススメの記事。
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